思い出のフィン。

~サーフボードのフィンに関する情報を中心に初心者の方にもわかりやすく~

フィンの基本的知識

フィンの役割り

・サーフボードに取り付けるフィンは何のためにあるのでしょうか?
・サーフィンにどの程度影響があるのでしょうか?

サーフボードに取り付けるフィンは、いわゆる「舵」のような役割をしてくれます。”板”の上に人が立ち、波の力に押されて水面を進むわけですから、舵が無ければたちまちバランスを崩してしまいます。

またその舵は、サーフィンの経験値やライディングのスタイルにもよりますが、ターンの伸びやスピード、テールの重さなどなど、およそ3割近い変化を体感できると言われています。

▲フィンレスボードでトライしている動画
出典/youtube(Surf Skin Maui)


フィンの種類と特徴

《サイズの違い》
フィンはまず、自分の体重に合ったサイズを選ぶ必要があります。
面積が多ければ多いほど直進性と安定性が上がり、面積が少ないほど機動性と回転性が上がります。

▼サイズの目安

GROM    45kg以下
X-SMALL 55kg以下
SMALL  
55kg~70kg
MEDIUM 
65kg~80kg
LARGE  
75kg~90kg
X-LARGE 
85kg以上


シングルフィン
フィンの数はセンターに一枚、無駄な抵抗が少ないため、直進性が高く、スピードが出やすい。上級者向けのようですが、サーフボードをコントロールするための練習にも向いている。

 

ツインフィン
フィンの数は二枚、小さい波やゆっくりした波でも安定的にスピードが保てる。センターにフィンが無いため、安定性に欠け、垂直のアプローチはやや難しい。

 

《トライフィン》
フィンの数は三枚で、THRUSTER(スラスター)とも言います。直進性、回転性、安定性をバランスよく兼ね備え、様々なコンディションに対応できる最もスタンダードなセッティング。

 

《クアッドフィン》
フィンの数は四枚、回転性が良く、小波やパワーの無い波でもボードを動かしやすくなり、テイクオフが早くなる。

 

《5(ファイブ)フィンシステム》
5枚ひと組で販売しているフィンもありますが、 一般的な5フィンサーフボードとはトライフィンorクワッドフィンの両方を楽しめるサーフボードのことを指します

サーフボードにはフィンボックスが5つセットされてます トライとクアッド両方のセッティングが可能になります


フィンの各名称

▲両面の斜線の部分、表面積のことを「エリア」といいます。また、フィンの先端部分のことを「ティップ」といいます

▲フィンをボードにはめ込む幅の広い部分を「ベース」といいます

▲ベースを底辺だとして一番高い位置までの長さを「デプス」といいます

▲ベースの真ん中から上に向かって垂直な線を伸ばし、さらにベースの真ん中から一番高い点を結んだ線の間の角度を「スウィープ」といいます

▲フィンのしなり幅を「フレックス」と言います。しなりの幅が大きい事をフレックス(性)が高い、しなりの幅が小さい事をフレックス(性)が低い、といいます

※フィンの素材によって柔らかさ(フレックス性)は違います

硬めのフィンの特徴

フィンが硬めの場合は、ホールドする力、駆動力が増し、クイックなターンにも優れます。一方で、ドライブを効かせたターンが難しくなる。パワーのある波に適しています。

柔らかめのフィンの特徴

フレックス性の高い、つまり柔らかいフィンの特徴はドライブの効いたターンがしやすいことです。反面クイックなターンは、やりにくくなります。パワーの無いブレイクに向いています。


素材(フレックス性)によるちがい

フィンの柔らかさによるライディングへの影響をFCS2の素材を例に説明します

下に向かうほど硬い素材になります
ソフトフレックス》SOFT FLEX
・ソフトフレックスフィンは、とても柔らかい素材で構成されていて、主にソフトボードに装着され、ビギナーの使用に向いている
グラスフレックス》GLASS FLEX
工学ポリマーによって構成され、適度な柔らかさにより、スピードを維持しながらターンへの移行を支える
ネオグラス》NEO GLASS(NG)
ネオグラスフィンは高密度ファイバーグラスとマリーングレードポリマーによって構成され、様々なフレックスパターンにより幅広いレベルのサーファーとコンディションに適応できる
パフォーマンスコア》PERFORMANCE CORE(PC)
ファイバーグラスとヘックスコアによって構成され、様々なコンディションに適応し、ベースから先端までの適度なフレックスがターン時のドライブとホールドを維持
パフォーマンスコアカーボン》PERFORMANCE CORE – CARBON(PCC)
パフォーマンスコアカーボンフィンは、カーボンが施されることにより反応が良いことが特徴。PCCフィンはスピードにあるサーフィンに適しておりパワーサーファーのクリィティカルな部分への力強いターンを支持
パフォーマンスグラス》PERFORMANCE GLASS(PG)
パフォーマンスグラスフィンはファイバーグラス層により構成されています。硬い事が特徴のフィンであり、反応がとても良く、ストリームコンディションにおいて性能を発揮するため、プロレベルのサーファーに適していると言えます


フィンシステムの種類

※フィンシステムとは、フィンをボードに装着させるためのフィンボックスに合わせた形状のことをいいます
※フィンを選ぶ際、まずはフィンボックスの形状に合わせてフィンを選択します

FCS(フィン・コントロール・システム)

フィン1枚に対してネジが2つ使用するタイプのフィンボックス。
※微妙なズレが生じる可能性あり

FCS2(フィン・コントロール・システム・ツー)

FCSの改良版で、ネジを使用せずワンタッチでフィンボックスにはめ込むことができる
※衝撃によってフィンが外れてしまう可能性があるので「取り外れ防止ネジ」の使用を推奨

▲FCS2フィンシステムの解説動画/構造/取付け
※1分32秒~1分49秒はFCSの取り付け
出典/youtube(FCS FINS)

 



FUTURE FIN(フューチャー フィン)

フィン1枚に対してネジを1つ使用するタイプのフィンボックス。フィンに対してボックスが1つであり、FCSのような微妙なズレ、隙間はほとんど無い

▲FUTURE FINの取り付け動画/トライフィン使用
出典/youtube(DisruptSports.com)




グラスオンフィン

フィンが取り外すことができず、ボードと一体化しているフィンをグラスオンフィン通称オンフィンといいます

〈オンフィンのメリット〉
・サーフボードの形状にとことん最適で、ボード自体の性能を100%引き出せるフィンセッティングでもあり、フィン選びに困る必要も無い

・フィンをチェンジできないということは、上達を把握しやすいともいえる

・デザインに関しても、より曲線的で、レトロ感やエキゾチックな味わいもある

〈オンフィンのデメリット〉
・持ち運びの際などに破損しやすく、補修も一般的には難しい

・波のコンディションに合わせてフィンをかえられないため、ライディングスキルでカバーすることになる。

[フィンの選び方まとめ]

◎始めはクセの無いバランスの取れたフィンを選ぶとよいでしょう。反応性とドライブ(加速)感を身につけるようにします

◎パドリングが重く感じる場合はセンターフィンをひと回り小さいものに変えてみます。テールの抜けが良くなればパドルがやや楽になります

◎パワーの少ない波でテイクオフをよりスムーズにするためには、フレックス性の高い柔らかめのフィンで、反対にパワーのある波ではカーボン系の硬めのフィンを試してみましょう

◎ドライブ感と安定性を求めたい場合はベースが長くサイズの割りに少しエリア(面積)の広いフィンを選びます

◎フィンのサイズが大きすぎるとアップス&ダウンで走る時にやや重いと感じるかもしれません。そんな時は、硬めのフィンでエリアが少し小さいもの、ベースがやや長いフィンを試してみましょう

◎テールがあまり流れずに、安定したライディングでリップにしっかりアプローチするのであれば高さのあるフィンを選びます

◎伸びのあるターンを求めるのであれば、スイープ(角度)の強いフィンがおすすめ、反対に 回転性、ルース性が欲しいのであればスイープの弱い立ったフィンがおすすめ


[フィンの寿命のについて]

・フィンが根元から折れてしまったり、欠けてしまったりした場合は見て判断することができますが、フィンフォイルは使用するたび徐々に削れ、3年を目安にフィンを交換する方も結構いらっしゃるようです

フィンボックスの周りが変色したり変形したりしていれば修理を考えた方がいいようです。ネジで支えている部分が破損した場合には、新しいフィンと交換しましょう

実際には、通常の劣化で交換せざるを得なくなるよりも、新型モデルや人気モデルを試してみたくなり、様々なセットを組み合わせたり環境や気分に合わせたりして楽しむ方が多いようです♪


フィンに関するその他の用語

【テンプレート】
フィン全体の形状のことを指します

【ホールド】HOLD
水面にボードがしっかりと吸い付くような感覚のことをいいます

【ドライブ】DRIVE
進行方向への加速中におけるターンのスピードの維持度合いを表します。フィンベースの長さ、表面積、素材に影響します

【リリース】RELEASE
フィンが海面から外れる、抜ける時の動作の度合いのことをいいます

【ピボット】PIVOT
ターン時の円弧の長さを表します。スウィープが小さいほどピボットの性能は小さくなり、スウィープが大きいほどピボットの性能は大きくなります




公開日:
最終更新日:2019/06/28